うつ病の最新治療法|光トポグラフィーで心を客観的に診断できる

両手を広げる女性

うつ病の最新の診断法

下を向く男性

検査方法と判ること

光トポグラフィーとは、それまで長く問診に頼るしかなかったうつ病の診断を、身体的な疾患と同様に、数値によって診断することができるようにする装置のことで、とくにこの装置を使ってうつ病の診断をすることを光トポグラフィー検査と言います。2014年4月より、うつ病に対して保険適応が認められたこともあり、この検査が医療業界で注目されていますが、その前提として、光トポグラフィー検査は、抑うつ状態の患者に対して行なわれるもの、というのがあります。抑うつ状態とは、うつ病かどうかわからない仮の診断状態を指すもので、この抑うつ状態をはっきりさせることが目的です。つまり、うつ病かもしれないけど、他に原因があるかもしれない、という場合に、光トポグラフィー検査は効果を発揮します。検査自体は10〜20分もあれば終わるもので、脳血流を計る装置を頭を被り、検査手順に従って、言葉を発し続けたり、質問に答えていったりします。基本的に診察の精度は60〜80パーセント程度で、病名がはっきりするわけでもなく、またうつ病の新しい治療方法でもありません。

うつ病を明確にする

光トポグラフィー検査は、患者の前頭葉の血流を測定することでパターンを読み取り、それがうつ病の血流パターンと合致しているかどうかを判断する検査です。より正確には、大脳皮質の血中ヘモグロビンの濃度変化を測定するのですが、この光トポグラフィー技術は、微弱な近赤外線を用いるため、身体への負担や副作用などがほとんどないという特徴があります。ちなみの血流のパターンとしては、うつ病のパターンのほかに、正常な時のパターン、双極性障害(躁うつ病)のパターン、総合失調症のパターンの4種類があり、どのパターンにあてはまるかで、患者の抱える病気が本当にうつ病なのか、それとも何か別の病気に由来するものなのかを判断することができます。それまで明確な数値化が難しいとされていた精神的な病気について、血流パターンという明確な判断基準ができたという意味では、光トポグラフィー検査は画期的な検査法だと言うことができます。ただし、この検査はあくまで診断のための補助に使われるものだということを念頭に置いておくべきです。