うつ病の最新治療法|光トポグラフィーで心を客観的に診断できる

両手を広げる女性

脳の活動状態を見られる

頭を抱える男性

身体への負担が少ない検査

光トポグラフィー検査とは、現在注目を浴びている検査です。頭に微弱な近赤外線をあてることで脳活動にともなう血中ヘモグロビンの濃度を測る事ができます。光トポグラフィー検査はうつ病の診断に補助的に使える検査として、2009年から厚生労働省に先進医療として承認され、2014年からは診療報酬にも適用されています。これまでうつ病の診断には問診しか手段がありませんでしたが、光トポグラフィー検査で脳の状態を具体的に見ることができるようになったのです。健常者は何かの刺激に応じて脳を使い始めた最初のときにどっと血流量が増え、活動中もそれは高いままに維持されます。それに対しうつ病ではなかなか血流量が増えず、活動期間中を通して血流量が少ないままという特徴があります。うつ病と鑑別が難しいほかの代表的精神疾患である双極性障害や統合失調症にもそれぞれ特徴的な波形の変化があり、早期にこれらの疾病と鑑別することによって、的確な治療に入れるというメリットがあります。

うつ病の鑑別診断に有効

光トポグラフィーは日立が開発した装置で、近赤外線分光法(NIRS)による脳機能イメージングを使います。人体に害のない近赤外線を使うことにより、検査を受ける人の身体的な負担が少ないという利点もあります。被験者は「光トポグラフィー装置」を頭に装着するだけです。これで脳の血流の状態が簡単にわかります。そして、装着したまま簡単な質問が始まり答えて行くだけです。質問に対する回答を考えているときと回答をしているときに脳の血流がどのように変化するかがによって波長が変化します。検査結果は一般的な問診によるうつ病と6割から8割の確率で一致するという結果が出ています。検査結果が客観視できる数値として出てくるため、信頼性が高い検査方法ともいえます。問診によってうつ病と診断される人の中に実際には双極性障害であったという人はかなり多く含まれており、双極性障害の鑑別診断のためにも有効な検査です。光トポグラフィーは単独で用いるものではなく、あくまでも診断補助の検査であり、診断のためには十分な問診が必要です。